団長挨拶
リアン2019のHPにお越し頂き誠にありがとうございます。
今までの大学生活の中で「何かを創る」経験をしてきた人は多くいると思いますが、他大学の同じ年代の人だけで「何かを創る」事をしたい人は少ないと思います。私達は音楽に対して違う価値観を持った仲間たちと「一つの音楽」を創っていきます。
リアン2019では基本理念とは別に「誰も聴いたことがない音楽、誰も演奏したことがない音楽を創る」という理念を掲げます。抽象的なこのフレーズから感じる意味は多くあります。もしこの言葉から感じ取ったことを一人一人が表現し、伝え、オーケストラで共有することができたのなら理念を叶えることができます。
私はここで創られる音楽を皆様の心の中に刻むことができたらと考えます。
大学4年生が終わると様々な道に進みます。この演奏会を最後で楽器を辞める人や、ここでの出会いを機に音楽を続けようとする人もいるかもしれません。そのような中でも一人一人が4年生の最後にリアン2019の一員として最高のオーケストラと一生の思い出を創る、そんな願いが私にはあります。この願いは私一人で実現は不可能で、是非とも皆さんの力を借りたいです。
「リアンに対して熱い思いがある」
「この曲目に挑戦したい」
「思い出を創りたい」
など、リアン2019に期待や思いのある皆様のご応募をお待ちしております。
リアンフィルハーモニックオーケストラ2019 団長
日本大学 関口俊貴
コンサートマスター挨拶
こんにちは、そして(おそらく)初めまして!
リアン2019に興味を持ってくださり、ありがとうございます。
今回はオール近代ロシア、純演奏時間2時間超と、物理的にも精神的にも重いプログラムとなりました。
卒業と門出に相応しい序曲から始まりますが、フィナーレは決してただ華々しいだけのものではないはずです。
翻って、いまわたしたちの眼前に拡がる未来は、順風満帆なものばかりでしょうか。残念ながら、現実はそう甘くはありません。犠牲にしてきたもの、待ち受ける試練、そしてそれらすべてに想いを馳せながら掴む「勝利」。これをわたしたちの学生生活の集大成として、音楽という形で出し切る所存です。
さて、音楽は如何にして生まれるのでしょう。
極端に言えば、音楽に影響しないものは何ひとつないとわたしは思います。たとえば半年間曲と向き合う100人を超える同志たちは勿論、客席の皆様、その他リアンに関わるすべての人がひとりでも欠ければ、この演奏会で出会えるはずの音楽は完成しません。或いはどんな些細なことでも、日常の一部として通り過ぎてしまいがちなひとつひとつの積み重ねが、音楽に顕れていると思います。だからこそ、同じ演奏は二度と生まれません。それを胸の片隅に置いて、一瞬一瞬を慈しんで、そしてその先に、リアン2019だけの唯一無二の景色を見ることができたら嬉しいです。わたしも微力ながらその手伝いをさせていただきたいと思います。
2019年3月10日、乞うご期待。
リアンフィルハーモニックオーケストラ2019
コンサートマスター
慶應義塾大学 畑田夏実